【レポート】俳優・タレントの篠田麻里子さんがスペシャルゲストとして登壇!10月15日『国際生理の日』記念イベント「女性の健康課題から考える、働きやすい未来」開催レポート

インタビュー
更新日:2025.11.06
【レポート】俳優・タレントの篠田麻里子さんがスペシャルゲストとして登壇!10月15日『国際生理の日』記念イベント「女性の健康課題から考える、働きやすい未来」開催レポート

 

mederiでは、女性の健康課題を通じて、働きやすい未来の実現をめざす取り組みを進めています。
2025年10月15日には、国際生理の日を記念し、「女性の健康課題から考える、働きやすい未来」をテーマにしたイベントを開催しました。本イベントには、経営層・人事・ダイバーシティ推進担当者・メディア関係者など約120名が参加し、女性特有の健康課題や職場での配慮、制度の重要性について学ぶ場として実施されました。

スペシャルセッションでは、俳優・タレントの篠田麻里子さん、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下PPIH)取締役兼執行役員の二宮仁美氏、産婦人科医の郡詩織先生、そしてmederi代表の坂梨が登壇。「出産後のメンタルケア」「生理・PMSの影響」「更年期への備え」「職場での配慮や制度の重要性」などについて、それぞれの経験や専門知識を交えながら議論が行われ、参加者にとって女性の健康課題と職場での配慮について考える貴重な機会となりました。

今回は、その模様をレポートします。

【開催概要】


日時:2025年10月15日(水)
開催場所:渋谷スクランブルスクエア25F レバレジーズ株式会社セミナールーム
登壇:俳優・タレント 篠田麻里子さん、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス 取締役 兼 執行役員 二宮 仁美 氏、産婦人科医 郡詩織先生、mederi株式会社 代表取締役 坂梨 亜里咲

登壇者プロフィール

 


篠田 麻里子 さん / 俳優・タレント / 株式会社yokayo 代表取締役

1986年3月11日、福岡県出身。2006年よりAKB48の人気メンバーとして活躍。
同グループ卒業後は、モデル・俳優として活動。20年4月に第1子女児出産し、21年『第13回ベストマザー賞2021』芸能部門 受賞。自身がプロデュースするyokayo ボディミルクが<サステナブルコスメアワード2024>にて審査員賞、地方創生部門を受賞、2025年には日本フェムテック協会認定資格2級取得するなど私共に活動の幅を広げている。

二宮 仁美 氏 / 株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス 取締役 兼 執行役員 ダイバーシティ・マネジメント委員会委員長 兼 デザイン統括責任者

1983年千葉県生まれ。千葉大学工学部卒業後、2005年にPPIHの子会社である株式会社ドン・キホーテに入社。日本のみならず海外の『DON DON DONKI』の店舗デザインに携わる。2019年11月にPPIHのスペースデザイン部部長となり、着実にキャリアを積む。2020年10月には、同社の執行役員、ダイバーシティ・マネジメント委員会委員長兼デザイン統括責任者に就任。翌年には取締役に就任。2児の母。

郡 詩織 氏 /産婦人科医

産婦人科専門医、抗加齢学会専門医。山形大学医学部卒業後、大学病院や総合病院に勤務。mederiではオンラインのピル処方や、妊活サポート事業など幅広く事業に関わっている。

坂梨 亜里咲 / mederi株式会社 代表取締役

明治大学卒業後、大手ファッション通販サイト及びECコンサルティング会社にてマーケティング及びECオペレーションを担当。2014年より女性向けwebメディアのディレクター、COO、代表取締役を経験した後に、自らの不妊治療経験からmederi株式会社を起業。オンラインピル診療サービス「mederi Pill(メデリピル)」、企業の健康経営を支える福利厚生サービス「mederi for biz(メデリフォービズ)」を展開。

【トークセッションレポート】


スペシャルセッションでは出産後のメンタルケア、生理やPMSの影響、更年期への備え、そして企業が担う職場づくりについて意見を交わしました。

俳優・タレントとして活躍しながら、会社経営者としても多方面で活動されている篠田麻里子さん。現在は日本フェムテック協会認定資格2級を取得し、自らも女性の健康課題について学びを深めています。今回は、女性特有の健康課題への関心を持つようになったきっかけについてお話を伺いました。

「2020年に出産して、産後うつを経験しました。何をしてもやる気が出ないし、涙が出たりして……。ホルモンバランスの影響もあるとわかってはいたけれど、自分ではどうすることもできず、とてもつらかったです。でも、産後うつを経験したことで“ホルモンバランスとは何か”を知り、理解が深まったことで少し気持ちが楽になったんです。経験して学ぶことって本当に大事だと思います。」
ご自身の体験を率直に語る篠田さんの言葉に、会場の参加者からは深くうなずく姿が多く見られました。産後の心と体の変化を「学び」につなげ、同じ悩みを持つ人に寄り添いたいという思いが、静かな共感を呼んでいました。

続いて、PPIH取締役の二宮仁美さんも、自身の経験を交えながら、育児と仕事の両立におけるリアルな声を語りました。
「育児と仕事の両立は本当に大変。ホルモンの変化で気持ちが落ち込むこともあって、家族や職場の理解、そして“支えてくれる仕組みがある”という安心感が、その後の回復や働き方に大きな違いを生むと実感しました。」実体験から語られた「支えの重要性」という言葉には、会場の多くの参加者の心に深く響きました。

さらに、産婦人科専門医の郡詩織先生が医学的な観点から補足。
「産後に気分が落ち込む“マタニティーブルー”は、実は3〜5割の女性に見られる自然な変化です。これが長く続くと“産後うつ”と呼ばれますが、本人が『これは自然なこと』と理解してセルフケアすることがとても大切です。」

このように産後うつは特別なことではなく、多くの女性が経験しうる身近な心身の変化であることが改めて共有されました。会場全体が、知識と共感の両面から「支え合う社会の大切さ」を実感する時間となりました。


■生理・PMSと職場への影響

話題は、産後から日常のコンディションへと移ります。
まず篠田さんが、生理やPMSなど体の変化との向き合い方について語りました。
「アイドル時代は忙しくて、自分の体に寄り添う余裕がなかったんです。でも今は、自分の体の変化にとても敏感になりました。毎回、自分の体と向き合いながら学んでいます。」

続いて、二宮さんは、企業人としての視点から職場での気づきを共有しました。
「従業員アンケートを通じて、体調不良でも我慢してしまう女性が多いことに気づかされました。“体調が悪くても表に出さない”“本当は痛みや不調を抱えている”——そんな声を知ってからは、仕事でもプライベートでも、女性の声により耳を傾けるようになりました。」
この言葉に、会場では共感の表情を浮かべる参加者の姿が多く見られました。

郡先生は、医師として症状の個人差と適切な対応について補足しました。
「生理の悩みは非常に多くの女性に共通する課題ですが、その症状は人によって大きく異なります。生理やPMSの症状は“我慢するもの”ではなく、ピルや漢方、ミレーナなど、医師に相談して改善できるものです。そのことをぜひ多くの方に知っていただきたいです。」

生理やPMSを“個人の問題”として捉えるのではなく、職場を含めた社会全体で理解し支え合うことの重要性が、改めて浮き彫りとなりました。


■更年期とキャリアの節目

話題は、40代以降の更年期とキャリアの関係へと移りました。二宮さんは、真剣な面持ちで語ります。
「更年期障害について学んだとき、“これは他人事ではない”と感じて婦人科を受診しました。治療の選択肢を知ることで安心感が得られましたし、40〜50代は責任ある立場で仕事を担う時期と重なるからこそ、自分の体のケアを意識する必要があると強く感じています。」
経験に裏打ちされた二宮さんの言葉が、参加者の胸に深く届いていました。

篠田さんも、周囲の経験を通じて学ぶ大切さを語ります。
「身近な方々を見て、いずれ自分にも訪れる更年期に備えて勉強しています。不安はありますが、今日のお話を聞いて“受診して知ること”の大切さを改めて実感しました。」
自身の体験や周囲の事例を交えた言葉には、リアリティと温かみが感じられました。

続いて、郡先生が医学的な観点から解説しました。
「更年期は45〜55歳頃に多く見られ、約80%の女性に何らかの症状があります。ホルモン補充療法や漢方などを上手に取り入れることで、生活や仕事を続けやすくなります。重要なのは“つらさを我慢しないこと”。早めの受診とケアが、キャリアを守ることにもつながります。」

こうして、更年期の症状や対策が具体的に示され、個人の健康課題としてだけでなく、キャリア形成や働き方とも密接に関わるテーマであることが改めて共有されました。


■働きやすい職場づくりに向けた企業の挑戦

続いてのテーマは「企業が取り組む働きやすい職場づくり」です。
ここからは、女性の健康課題をはじめとした多様な課題に対して、企業がどのように環境を整えていくかを考えました。

PPIH取締役の二宮さんは、同社の取り組みを紹介します。
「PPIHグループでは、社員一人ひとりが自分らしく働ける職場づくりを重視しています。女性活躍の推進に加え、LGBTQ+支援やシニア・外国人の活躍促進、障がい者雇用など、多様性を尊重する文化を広げています。中でも“女性の健康課題”はダイバーシティ推進の重要な柱のひとつです。」

代表的な施策として、女性店長育成プログラム「RISE!100」を紹介。2021年の開始以降、女性店長数は13名から46名に増加し、離職率も11.6%から7.3%へと改善したそうです。
さらに2023年からは、低用量ピルの費用を全額補助する福利厚生制度を導入。服用した社員の約8割が「仕事のパフォーマンスが向上した」と回答しており、男女問わず健康への理解促進につながっているといいます。

こうした“健康への投資が生産性向上に直結する好例”に対して、篠田さんは「女性が“キャリアを続けたい”と思える制度があるのは心強いです。体調やライフステージの変化を前向きに受け止め、次の挑戦へ進む力になると思います。」と語り、郡先生は「症状があっても“仕方ない”と我慢する方は多いですが、企業が健康支援を行うことで早期受診や重症化予防につながります。社会的にも非常に意義のある取り組みです。」とコメントしました。


■女性が働きやすい未来に向けて

最後に、登壇者それぞれが女性の働きやすい未来について語りました。

郡先生は医師として、柔軟な働き方の重要性を強調。
「医師という職業は、産婦人科に限らず長時間勤務や夜勤が多く、妊娠・出産・育児のタイミングでキャリアを続けにくい現実があります。今はオンライン診療など、新しい働き方の選択肢が広がり、キャリアと家庭の両立が可能になりつつあります。医療現場においても、こうした柔軟な働き方の仕組みが広がっていくことが、“働きやすい未来”の実現につながると考えています。」

続いて、二宮さんは企業の視点から今後の展望を語りました。
「PPIHグループで長くキャリアを積んできた経験を踏まえ、今後は女性の上級管理職や役員が増えるよう、福利厚生を含めた多様な仕組みづくりを進めています。プライベートでは仕事の両立に悩む日々ですが、自分自身の心身の健康を保つ努力の大切さを改めて実感しています。会社としては、すべての従業員が能力を発揮できる環境づくりと、公平な機会の提供を大切にしていきたい。」
自らの経験に基づきながら語られた言葉には、働く女性としてのリアリティと経営層としての使命感の両方が感じられました。“健康”と“キャリア”を両輪で支えることの重要性を伝えるメッセージに、参加者の関心が一層高まっていました。

最後に、篠田さんは育児と仕事のリアルな心情を交えて話しました。

「育児と仕事の両立は大変で、今日はできていなかったと責めることが多かったのですが毎日、自分を褒めるポイントを探して、完璧を目指しすぎないようにしています。社会が進んで女性も生きやすくなってきていると感じますし、理解しようとしてくれる人が増えるのは素敵だなと思います。」
等身大の言葉からは、日々の工夫や前向きな心の持ち方が伝わりました。

最後にmederi株式会社 坂梨代表がセッションを統括。
「生理やPMS、更年期といった課題は女性だけの問題ではなく、社会全体で向き合うべきテーマです。企業と個人が共に歩むことで、誰もが自分らしく働ける未来を実現していきたいと思います。」

参加者からは、「同じ女性として共感した」「自分も女性の健康についてもっと学びたい」「今日の話を社内で共有したい」といった声が寄せられました。
登壇者それぞれの経験と視点から多くの学びと気づきが生まれた本セッションは、参加者一人ひとりの意識を前向きに変えるきっかけとなりました。


■フェムテック振興議員連盟 事務局次長の川崎ひでと議員からの応援メッセージ

本イベントの締めくくりには、フェムテック振興議員連盟 事務局次長の川崎ひでと議員より、応援メッセージを頂戴しました。

「このイベントを通して、皆さんもきっと多くの共感や感動、そして意識の変化を感じたのではないかと思います。特に、女性特有の健康課題や体調の変化に対する理解を深めることは、働きやすさや仕事・家庭での充実にもつながります。こうした前向きな動きを、もっと多くの方と一緒に広げていきたいですし、皆さん一人ひとりの力や意識が、その実現には欠かせません。これからも皆さんのご協力をいただきながら、一歩ずつ社会を前に進めていきたいと思います。今後も女性の健康課題への理解を深め、フェムテックの力で社会をより良くしていこうという思いを、皆さんと共有できたら嬉しいです。」

川崎議員より、女性の健康を社会全体で支え、意識を高めていくことの大切さを改めて示していただきました。
会場は前向きなエネルギーに包まれ、本イベントは幕を閉じました。


mederiでは、オンラインピル診療サービス『mederi Pill(メデリピル)』、企業向け健康支援・福利厚生サービス『mederi for biz(メデリフォービズ)』をはじめとする各サービスを通じて、女性が自分の身体と向き合い、より自分らしく生きられる社会の実現を目指しています。

今後も、あらゆる年代・立場の方々に向けて、正しい性や健康の知識、そしてご自身の身体に合わせた選択肢を届けながら、働く女性の健康課題をサポートしてまいります。



※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

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