生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
【アンケート調査】生理痛・PMS・肌荒れ…ピルが支える“避妊以外”のセルフケアニーズを調査 ~年代別のピルで改善したい症状の実態とは~
インタビュー
【調査背景】
女性のライフステージに寄り添ったヘルスケアが求められる中、個人で異なる生理やPMSの悩みに対し、ピルが果たす役割への関心が高まっています。今回は、各年代の女性が「ピルで”避妊以外”にどのような症状を改善したいのか」に焦点を当て、健康支援を実現するための参考とすべく調査を実施しました。
【調査サマリー】
・10代について
初経を迎え、ホルモンバランスの変化による不調を感じ始めるようになる世代。思春期特有の症状でもあるニキビ・肌荒れの改善が他世代と比較しても高い結果に。
・20代について
就労・結婚・生活の多忙さが重なる中で、PMS、生理痛への対処としてピルを活用。健康とキャリアの両立を図る“総合ケア”の手段として浸透し始めている。
・ 30代について
仕事や育児の両立、感情や体調の波の安定化を重視し、PMSへの対策としてピルを活用。心身のセルフマネジメント手段としての役割がより明確に。
・40代について
服用にあたっては年齢や生活習慣などの理由により低用量ピルの服用が制限される方も出てくるため、中用量ピルの利用者の割合が高い傾向に。
【調査データ】
▪️10代は、思春期特有のトラブルが他の年代と比較して高い割合に

10代では「生理痛の改善」が最も多くあげられ、続いて「ニキビ・肌荒れ」「PMS」「生理不順」の順で関心が高いことが明らかになりました。中でも他の年代と比較して「生理痛の改善」「ニキビ・肌荒れ」が最も高い割合を示しました。
初経を迎えるこの世代は、初めて生理トラブルを経験する時期ともいえます。特に思春期は皮脂の過剰分泌が起きやすい時期であることから、ニキビ・肌荒れが起きやすい状況にあるため、他の世代と比較した時に特出して高いニーズとなったことが読み取れます。
▪️20代は、環境の変化に適応するための対策手段として選択

20代も、10代同様「生理痛の改善」が最も高い割合を占めているなかで、10代と比較すると「PMSの改善」というニーズの高まりが読み取れます。
就労・結婚などのライフステージの変化が起こる世代でもあり、環境の変化により体調を崩したり不安定になったりしやすい時期ともいえます。生理に関わる身体的・精神的な不調に左右されずに、自分自身が安定したパフォーマンスを発揮するための一助としてピルに期待を寄せているともいえるでしょう。
また生理不順の改善ニーズも上がってきており、生理周期をしっかり把握し管理できている方が多いことも読み取れます。
▪️30代は、心身両面での「セルフマネジメント」の一環として活用

30代では「PMSの改善」が最上位にランクインし、今まで最上位だった「生理痛の改善」のニーズを上回る結果となりました。また「一時的な生理日移動」が上位に入ったことも大きな動きと読み取れます。
キャリアにおいては中堅層となる方も多い中で、家庭・育児との両立など、自分以外の家族・部下の管理や教育が求められる世代でもあります。精神的な負荷もかかりやすい時期でもあるため、PMSの改善目的のニーズが高まっていると仮定できます。
また「一時的な生理日移動」のニーズの高まりとしては、前述のように周囲のスケジュールを優先して動くことも多い環境下から中用量ピルの利用機会が増えていると考えられます。
▪️40代以上は、更年期に近づくことでの生理不順を主体的に管理

40代になると、年齢や生活習慣などの理由で低用量ピルの服用に制限があるケースが一定発生します。そのため「一時的な生理日移動」が上位となり、中用量ピルの利用ニーズが高まっています。低用量ピルへ期待する効果としては、「PMSの改善」が上位という結果になりました。
更年期に近づくにつれ、生理不順や身体的・精神的不調が発生することから、生理日移動目的としてのニーズと生理前の不調緩和を主体的に対策するためのニーズがあるようです。
また、2025年6月よりミニピルの国内承認薬が販売開始されたことで、ピルの服用に制限があった方も服用できる可能性が広がりました。これにより、女性の健康課題解決の一つの選択肢としてミニピルが追加されることとなり、今後の動向に期待が高まっています。
女性のライフステージに応じて、ピルに求める効果や使い方は大きく異なります。今回の調査では、年代ごとの悩みや関心が明確に分かれ、体調やイライラや不安感、倦怠感といったPMS症状が日常業務や家庭生活に影響を与えることが多く、それらを緩和する目的でピルを選ぶ傾向が見られます。生理やPMSは個人差が大きく、親や友人にも相談しづらい話題だからこそ、本調査が少しでも参考になれば嬉しく思います。
(参照)ピルの種類と特徴!目的別のおすすめのピルや服用する時の注意点も解説
▪️ピルの種類について
・低用量ピル
低用量ピルは、避妊効果だけではなく、ホルモンバランスが整うことで月経痛の緩和やPMS(月経前症候群)、PMDD(月経前気分不快障害)の改善、月経不順の改善、経血量の低下などの月経トラブルの改善が期待できるお薬です。また、肌荒れの改善や卵巣がん、子宮体がん、大腸がんのリスク低下、子宮内膜症の改善にも繋がります。低用量ピルは正しく服用することで心身のコンディションを整えてくれる、女性にとって心強い味方です。
・中用量ピル
中用量ピルは、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2種類のホルモンが配合されています。 低用量ピルと同様のホルモンが配合されていますが、中用量ピルの方がエストロゲン(卵胞ホルモン)が多く配合されています。 一時的な服用により生理日を移動できるお薬です。直近すぎる生理日の移動は難しいため、次回生理予定日の1週間以上前までに必ず受診が必要です。
※低用量ピルと比べて、服用時に吐き気や頭痛などの副作用が出現しやすいといわれています。
【調査概要】
調査テーマ:年代別_ピルで改善したい症状
対象:mederi Pillで診療を受けた女性ユーザー
実施日:2025年1月1日〜5月31日
調査方法:アンケートフォームを用いたインターネット調査
件数:16,462名
(10代 1,805、20代 10,228、30代 3,582、40代 847)
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