【医師監修】生理中に温泉に入ってもいい?温泉旅行と重なった場合の対処法を紹介

生理
更新日:2025.08.07
【医師監修】生理中に温泉に入ってもいい?温泉旅行と重なった場合の対処法を紹介

温泉旅行と生理期間がかぶってしまい、困った経験をされたことはありますか?温泉に行くことを楽しみにしている、そんな時に来てほしくないのが生理ですよね。せっかく楽しみにしていた温泉旅行なのに、生理が始まってしまうと気にすることも多く、心から楽しむこともできませんよね。女子の複数人での旅行となると、スケジュールを合わせるのも一苦労ですよね。それなのに生理予定日がずれて旅行当日に生理になってしまうなんてこともあるかと思います。

今回は、そんな生理と温泉入浴の関係とスケジュールが重なった時の対処法を紹介していきます。温泉旅行を楽しむための準備にぜひ役立ててください。

生理の時に温泉に入るのはOK?

生理中に入浴することは、体が温まることで血流が良くなり、生理痛が緩和されるなどの効果があります。しかし、生理中の温泉利用は、いくつか気をつけたいポイントがあるため、基本的にはあまりおすすめされていません。

ひとつは、温泉施設によっては利用を制限している場合があること。もうひとつは、感染症のリスクが少なからずあることです。

どうしても温泉旅行を楽しみたいときは、そうしたリスクをしっかり理解したうえで、できる範囲での対策をとることが大切です。

生理中に温泉に入るリスクと注意点

生理中の温泉入浴反対意見として、マナー的な理由だけでなく、感染症のリスクや体調の変化を理由に挙げていた人がいました。生理中の温泉入浴は控えた方が無難であるという見方もあるようです。なぜ控えた方が良いのか、理由も解説していきます。

感染症にかかるリスクがある

普段入浴しているお湯と違い、温泉水には「レジオネラ菌」という細菌を含んでいる場合が多くあります。レジオネラ菌は発熱や咳、頭痛、筋肉痛などを伴う「レジオネラ肺炎」「ポンティアック熱」を引き起こし、命に関わるほど状態を悪くすることもあります。温浴施設側でも、温泉水が体に悪影響を与えないように細心の注意を払っているため、通常時なら心配する必要はありません。しかし、生理中は血液を出すために子宮の入口が緩んでおり、菌が子宮内に入りやすい状態となっています。膣の状態も普段以上にデリケートで免疫力も下がっているため、生理中の温泉入浴はレジオネラ菌だけではない感染症にかかるリスクがあるのです。

経血で汚してしまう恐れがある

入浴中は、水圧によって経血が外に出にくい状態であり、少しくらいの入浴ならばと油断してしまう人もいるかもしれません。しかし、お湯から上がった瞬間に経血が出ることがあります。特に、生理開始3日間くらいの出血量が多い期間は、浴場を汚してしまう恐れがあります。脱衣所で経血が漏れてしまい、血液は汗など他の体液に比べても、感染リスクが高いため衛生面における問題もあります。すべての人が快適に利用できるよう、周りの利用者だけでなく施設側にも配慮して利用しましょう。

脱水症状や立ちくらみ、ふらつきが起こりやすい

生理中は、普段よりも立ちくらみや、ふらつき、脱水症状を起こしやすい期間といえます。いつもより長風呂をする温泉旅行ではより注意する必要があります。温泉に入浴し、湯船から急に立ち上がったりすると、体が温まって圧迫されていた血管が一気に広がります。このことにより、脳に運ばれる酸素が不足してしまい貧血が起きやすくなるのです。発汗による脱水症状も防ぐためにもこまめな水分補給や、長風呂を避けましょう。

生理だけど温泉に入りたい場合の対処法を解説

「生理中の温泉入浴はリスクがあることは分かったが、せっかくだからどうしても入りたい」という方も一定数いるかもしれません。温泉旅行中に、急に生理になった場合の対処法を紹介します。

シャワーのみにする

生理中に温泉を楽しむときは、無理に湯船に入らず、シャワーでさっと済ませるという方法もあります。
大浴場では多くの人と共有するため、経血が湯に入らないような配慮が必要ですが、シャワーならそういった心配をせずにすみます。
また、短時間でさっぱりできるので、体調がすぐれないときや、長湯がしんどいときにもぴったりです。

部屋風呂を利用する

生理中は部屋風呂を利用しましょう。部屋風呂がない場合は、貸切風呂があるか確認してもよいでしょう。貸切風呂なら入浴してもいいかもと思ってしまいますが、入浴後に自分で掃除をすることはできませんよね。シャワーやかけ湯のみにし、湯船につかることは避けるのが良いでしょう。しかし、注意しておきたいのが経血が流しきれずに残ってしまう場合です。湯船に浸からなくても、タンポンや月経カップなど、経血が外に漏れない対策をしましょう

月経カップを装着して入浴する

月経カップとは、膣内に入れて生理中の経血を溜める、医療用シリコンで作られたカップのことです。月経カップの装着中は、カップで膣内に蓋をしている様な状態になるため、浴槽に経血が漏れる心配を防げます。また、最大8時間程度(ナプキン3~4個分の経血量)そのままの状態でいられるため、漏れを気にして焦る必要もありません。

タンポンを装着して入る

タンポンは膣の中で経血を吸収する生理用品で、漏れを防ぎたいときに役立ちます。温泉を利用する際にも、上手に使えば安心感が増すでしょう。
ただし、長時間そのままにしておくと感染症のリスクが高まることがあるので要注意。入浴後はなるべく早めに新しいものに交換しましょう。
正しい使い方を心がければ、より快適に温泉を楽しめるはずです。使い方に不安がある方は、事前に情報をチェックしておくと安心です。

生理中は温泉以外の入浴もしない方がよい?

生理中でも、おうちでの入浴は控える必要はありません。湯船にゆっくり浸かることで、体があたたまり、血行がよくなって、生理痛のやわらぎやリラックス効果が期待できます。
体が冷えると血の巡りが悪くなり、かえってお腹の張りや痛みが強まってしまうこともあるため、あたためることはとても大切です。
平日はシャワーで済ませがちかもしれませんが、時間があるときはぬるめのお風呂でゆったり過ごして、心と体をほぐしてあげてくださいね。

生理中の温泉についてよくある質問

生理中の温泉についてよくある質問に答えていきます。

生理が終わりかけの場合は温泉に入ってもいい?

生理がほとんど終わりかけの時期でも、温泉に入るときは少し注意が必要です。
ごく少量でも経血が残っていると、感染症のリスクや周囲への配慮が求められることがあります。どうしても入りたい場合は、月経カップやタンポンを使うなど、適切な対策をとることが大切です。
また、入浴前後にはしっかり水分をとり、体調に合わせて無理のない範囲で楽しむようにしましょう。

生理が温泉旅行と重なりそうな場合の対処法は?

温泉旅行の予定と生理の時期が重なりそうなときは、日程を見直すこともひとつの選択肢です。
もし変更が難しい場合は、低用量ピルや中用量ピルを使って生理日をずらす方法もあります。ピルの使用には医師の診療と処方が必要なので、早めに産婦人科やオンライン診療サービスで相談しておくと安心です。
旅行をより快適に楽しむためにも、早めに対策を考えておくとよいでしょう。

生理中の温泉は状況に応じて対処しよう

生理中の温泉利用は、基本的にはあまりおすすめされていません。衛生面や感染症のリスクを考えると、公共の温泉では慎重な判断が求められます。
どうしても入りたい場合は、月経カップやタンポンを正しく使い、まわりへの気配りと自分の体へのやさしさを忘れずに。
事前にピルを用いて生理日を移動させるのも1つの方法です。しっかり準備をして、体調と相談しながら、無理のない範囲で温泉を楽しんでくださいね。

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監修者

六本木レディースクリニック医師
波羅 友里恵
2013年杏林大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院で研修。 愛育病院、国立成育医療センターを経て、 2018年より六本木レディースクリニックで不妊治療を行う。 現在は六本木レディースクリニック非常勤。 2024年よりメデリピルにてオンライン診療によるピル処方や、mederi magazineの記事監修を担当。 不定期で企業講演を行う。主に卵子凍結や、体外受精、治療に対する会社のサポートについて発信。

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