生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
生理中はなぜイライラするの?原因と対処法を解説
生理中のイライラはなぜ起こる?ホルモン変化による心身への影響や、ストレス軽減のための具体的な対処法をわかりやすく解説します。
もくじ
生理中にイライラしてしまう理由とは?
生理中にイライラしやすくなるのは、大きく分けて「心のストレスによるもの」と「ホルモンの変化によるもの」があります。
たとえば、人間関係のもつれや仕事の疲れなど、日常のストレスが重なることで気分が不安定になることもありますし、生理痛や出血の不快感、デリケートゾーンのムレなど、身体的なストレスもイライラの原因になることがあります。
一方で、ホルモンの影響によって、自分ではコントロールできないイライラを感じることもあります。生理周期に合わせて女性ホルモンのバランスは大きく変動し、生理前には急激に減少するため、PMS(月経前症候群)として心の不調が出やすくなります。
PMSの症状は生理が始まると落ち着くことが多いですが、生理の初日あたりまではその影響が残っていることもあるため、気分が不安定になるのは自然な反応ともいえるでしょう。
このイライラはPMS?月経困難症?
生理にともなってつらい症状があらわれる場合、その時期によって原因が異なることがあります。生理前の不調は「PMS(月経前症候群)」、生理中の痛みや体調不良は「月経困難症」と呼ばれることがあります。
生理前から生理中まで、似たような症状がずっと続くという方もいるかもしれませんが、実はそれぞれの状態には違いがあります。その違いについて、わかりやすくご紹介します。
PMS(月経前症候群)の症状と起こる原因
PMSとは、生理が始まる前の数日〜10日ほどの間にあらわれる、心や体の不調を指します。多くの場合、生理が始まるとともに症状が軽くなったり、なくなったりするのが特徴です。
感じ方や現れる症状には個人差がありますが、よく見られるものとしては次のようなものがあります。
〈身体的な不調〉
・下腹部の痛み
・頭痛や腰の重だるさ
・手足のむくみやお腹の張り
・胸の張り・違和感
・顔のほてり
・食欲の変化(食欲不振やつい食べすぎてしまう)
・体のだるさ
〈こころの変化〉
・気持ちが不安定になる
・イライラする
・気分が落ち込む
・不安を感じやすくなる
・日中に強い眠気を感じる
・集中しにくくなる
・夜なかなか眠れない
PMSのはっきりとした原因はまだ解明されていませんが、排卵後に分泌される女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の急激な変動が、脳内の神経伝達物質に影響を与えることが関係していると考えられています。
月経困難症の症状と起こる原因
月経困難症は、生理のタイミングに合わせて起こる強い痛みや不調のことを指します。下腹部や腰の痛みのほか、だるさ、疲れやすさ、食欲がわかない、気分がイライラする…など、心身にさまざまな症状があらわれるのが特徴です。
この月経困難症には2つのタイプがあります。
・器質性月経困難症
子宮内膜症や子宮筋腫など、はっきりとした病気が原因で起こるタイプ。子宮腺筋症や子宮の形に異常がある場合なども含まれます。
・機能性月経困難症
検査をしても特別な病気が見つからないにもかかわらず、生理のたびに痛みや不調が出るタイプです。
症状がつらいときや、日常生活に支障が出ていると感じたら、我慢せず医師に相談しましょう。
生理中にイライラしたときの対処法
「イライラしたくてしてるわけじゃないのに…」
「つい周囲にきつく当たってしまって自己嫌悪…」
そんなふうに感じる方も多いのではないでしょうか。生理中のイライラは、決して珍しいことではありません。ここでは、少しでも気持ちがラクになるための対処法をご紹介します。
生活習慣の見直し
日々の過ごし方を少し意識するだけでも、イライラの感じ方が変わってくることがあります。こんな工夫を取り入れてみてください。
・しっかり寝る
睡眠不足はイライラのもと。体を休める時間をしっかり確保しましょう。
・無理せず休む
疲れているときは頑張りすぎず、ゆっくり過ごす時間も大切。
・軽い運動をする
ウォーキングやストレッチで、気分がスッと軽くなることも。
・食生活の見直し
栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
・カフェイン・アルコールを控えめに
刺激物の摂りすぎは心身に負担をかけます。
・自分を癒す時間をつくる
お風呂に浸かる、好きな音楽を聴くなど、自分をいたわる時間を大切に。
イライラする要因を書き出す
何が引き金になっているのか、自分の気持ちを振り返ってみましょう。
たとえば、
・特定の人の言動
・忙しさや疲れ
・体調の変化(腹痛・だるさ・眠気など)
などがストレスの原因になっているかもしれません。
原因が分かれば、対処しやすくなります。もし根本的な解決が難しい場合でも、「あ、今このせいでモヤモヤしてるんだな」と意識するだけで、気持ちの整理がつきやすくなることもあります。
漢方薬の使用
原因が「機能性月経困難症」による場合、漢方薬が体質改善につながることもあります。代表的な処方には次のようなものがあります。
・芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・加味逍遙散(かみしょうようさん)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
・当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)
漢方薬は、その人の体質に合わせて処方されます。効果が現れるまでの期間には個人差がありますが、一般的に数週間から数ヶ月の服用で体質改善を目指します。服用を考える場合は、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談してみましょう。
低用量ピルの使用
低用量ピルを服用することで、ホルモンの波を穏やかにし、PMSや生理痛によるイライラの軽減が期待できます。
ピルにはエストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが含まれており、生理のリズムを整える働きがあります。
体への負担を軽減しながら、生理に伴うさまざまな不調に対処できることが特徴です。
イライラは放っておかずに対処しよう
生理中に「なんでこんなにイライラするんだろう」と感じてしまうことは、多くの女性にとって身近な悩みです。感情の波に振り回されて落ち込んだり、思わず涙が出てしまったりするのは、決して珍しいことではありません。こうした心の不安定さには、日常のストレスや環境といった精神的な要因に加えて、女性ホルモンの変化も大きく関係しています。生理周期にともないホルモンバランスが大きく変動することで、本人の意思とは無関係にイライラや気分の落ち込みが起こることがあるのです。つらい症状が続く場合は、医師に相談することで、低用量ピルなどのホルモン療法を通じて改善が期待できるケースもあります。「こんなことで受診してもいいのかな…」と悩まずに、まずは自分の心と体のために医療機関を頼ることから始めてみましょう。
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