ピルを飲む時間は毎日同じ？30分遅れは大丈夫？正しい服用タイミングを知ろう！

「30分くらい遅れても大丈夫？」「毎日きっちり同じ時間じゃないと効かないの？」と不安に思う方も多いでしょう。低用量ピルは、避妊効果だけでなく、生理痛やPMSの軽減、肌荒れの改善など幅広い効果が期待できる薬です。ただし、効果をしっかり得るためには正しい服用方法を守ることが大切です。
この記事では、ピルの効果と服用時間の関係について詳しく解説します。

低用量ピルは毎日同じ時間に飲まなかったらどうなる？

低用量ピルは正しく飲むことでホルモンバランスを安定させ、約99.7％という非常に高い避妊効果を発揮します。また、生理不順の改善、PMSや生理痛の緩和、ニキビや肌荒れの改善といったメリットも期待できます。一方で、飲み忘れや大幅な飲み遅れがあるとホルモンの働きが乱れ、効果が弱まる可能性があります。毎日きっちり同じ時刻に飲むのが理想ですが、実際には2〜3時間程度のずれなら大きな影響はありません。ただし、毎日決まった時間に服用することで習慣化しやすくなり、飲み忘れも防ぎやすくなります。できるだけ同じ時間に内服することを意識しましょう。

ピルを30分遅れで飲んだらどうなる？

低用量ピルの効果を最大限発揮するには毎日決まった時間に服用することがよいですが、何らかの事情で30分遅れになってしまった場合でも問題はありません。
基本的に毎日の服用時間から2〜3時間程度であれば、飲み遅れてしまっても避妊効果に影響はないとされています。

ピルを飲み忘れた場合の避妊効果は？

低用量ピルを日をまたいで飲み忘れてしまうと、一時的に避妊効果が下がることもあります。
WHOによる「OCの飲み忘れに関する指導」では、飲み忘れが1〜2日分であれば気づいた時点で直ぐに服用すれば問題ないとされています。
しかし、3日以上飲み忘れてしまうと避妊効果が一時的に下がってしまいます。

飲み忘れてしまった場合の対処法

低用量ピルを飲み忘れてしまった場合、どうしたらいいのかを日別で説明します。
まず、1日分（1錠）を飲み忘れた場合は気づいた時点で飲み忘れた錠剤を飲み、残りの錠剤は予定通りに服用します。

2日以上飲み忘れた場合も同じ服用方法で問題ありませんが、7日分（7錠）以上連続して服用するまではコンドームなどの別の避妊方法を併用するか、性交渉を控えるようにしましょう。
また、ピルの服用上限は1日2錠までです。3錠以上の服用はしないようにしてください。もしも2日以上の飲み忘れがある状態で性交渉してしまった場合には、緊急避妊も視野に入れるようにしましょう。

参照：低用量経口避妊薬,低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬ガイドライン2020年度版

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飲み忘れたら体にどんな変化がある？

30分遅れや数時間の飲み遅れであれば、大きな変化はないとされています。
しかし、日をまたいで飲み忘れてしまった場合には不正出血が起こる可能性があります。
この不正出血は、低用量ピルで保っていた体内の女性ホルモンが一時的に減少することで起こります。
正しい服用サイクルに戻ることで症状の改善が見込めるとされていますが、長期間出血が止まらない場合にはピルを処方してもらった病院を受診し、医師の診療を受けるようにしましょう。

低用量ピルを飲み遅れ・飲み忘れないためには？

（追加）
低用量ピルは毎日の継続がとても大切ですが、ついうっかり飲み忘れてしまうこともありますよね。飲み忘れや飲み遅れを防ぐためには、日常生活の中で自然に続けられる工夫を取り入れるのが効果的です。ここでは、実践しやすい工夫をご紹介します。

スマホのリマインダー機能を活用

（追加）
アラームやリマインダーを設定しておくと、飲み忘れ防止に効果的です。最近は服薬管理機能が付いたアプリもあるので、そうしたツールを利用するのもおすすめです。

毎日のルーティンに組み込む

（追加）
習慣化するには「毎日同じ行動とセット」にするのがコツです。例えば、朝起きた直後、寝る前、夕食後など、必ず行う日課と結びつけると飲み忘れが減ります。

目に入る場所に置いておく

（追加）
うっかり忘れてしまう人は、ピルをよく目にする場所に置いておくのも効果的です。視界に入ることで「飲まなきゃ」と意識でき、自然と服用を続けやすくなります。

まとめ

低用量ピルを飲み遅れてしまったり、飲み忘れてしまうと効果はどうなるのか不安になりますが、落ち着いて対処することが大切になってきます。
当日中の飲み遅れであれば対処は必要ありませんが、日をまたいで飲み忘れた場合は焦って沢山飲めば大丈夫なわけではなく、何日分飲み忘れたのかで対処法が変わります。
適切な方法で対処をし、避妊効果や他の避妊方法の要否を判断していきましょう。
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